読書 「虚国」 香納諒一
公共事業は悪なのか」
「死にかけた海辺の町に持ち上がった空港建設計画」、
「疲弊する共同体、軽んじられる命、己が欲得に溺れる人間たち」、
「希望の光すら見えてこないこの国の断片を描く」
本の帯に書かれた惹句で、建設業界・談合・政治家・癒着がからむ
虚な国を書いた社会派推理小説と思つていましたが
イメージはかなり違っていました
それでも推理小説としては,読み応えがあり面白く読ませてもらいました。
廃墟を専門に撮影するカメラマンの辰巳翔一が
廃墟となったホテルを撮影している際に
空港反対派の女性ジャーナリストの死体を
発見したところから物語は始まります。
被害者は
辰巳とこの街に一緒に来た
親しいフリーライターの女性・上原が面談した相手だった。
その後、上原が何者かに襲われ重傷を負う。
狭い町で、そのほとんどが知り合いという状況下で次々と起こる出来事
犯人は、誰なのか、何が目的だったのか、
そして空港はどうなるのか。
様々な要因が複雑に絡み合う物語です。
推理小説は読みながらも頭の体操
被害者と共通する人物はこの人だろうと
一緒になって推理をたてていく醍醐味は楽しいもので
ハードボイルドスタイルの小説は読んだ事がなかったけど、
辰巳が最後に一人さびしく去っていくとこなんか
小林明の(ギターを持った渡り鳥)を彷彿とさせていい感じ!!
相当古いよね!!私って
今日もコーヒータイムにつきあって下さって
ありがとうございます!
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