石川真生写真展「大琉球写真絵巻」
石川真生(イシカワマオ)さんは沖縄出身の写真家です。
以前に読んだ彼女の自叙伝「沖縄ソウル」の中で49歳で、二度目のがん手術を受けて人工肛門を付けることになってしまい、5年以内の生存率は6割という診断を受けたのですが、抗がん剤治療を断って、今も取材に活躍している女性写真家
そのバイタリティーあふれるエネルギーは、絶えず「沖縄を表現するために写真家になる」と決意以来、一環して沖縄の現状と向き合って撮り続けています。今回の写真展は「大琉球写真絵巻」というだけあって幅15mの布に1609年の薩摩侵攻から2014年の今日まで、沖縄で起こったいろんな場面を、思い描いて、友人・知人に演じてもらい撮影した創作写真が22枚。
写真展は賑わっていて、近くにいた観光客らしい男性が会場にいた石川さんに「展示しているのを撮っていいですか」って声掛けたら
石川さん「撮って撮って!バンナイ撮って!宣伝して頂だい!」と大きな声
撮っていいんだ・・・・見ている人に邪魔にならないように遠慮しながら私も撮りましたが、 写真展最終日なので宣伝にならないけど掲載します。
内容は、1609年に起きた薩摩藩による琉球王国への侵攻から現在に至るまでの歴史的・政治的な場面
明治政府が武力で威圧した琉球処分、 親を殺し、土地まで奪った沖縄戦、
日本本土とは異なる言語圏を形成している、ウチナーグチ(沖縄語)も取り上げられ島くとぅばを使うと「方言札」を首にかけられる罰で、標準語励行教育で言葉1つにも戦々恐々でした、おかげで、沖縄県民のアイデンティティである島くとぅばが使えないまま大人になった若者が続出
今では、島くとぅば推進計画、島くとぅば検定などで普及させている
アメリカ軍による暴行事件に始まりオスプレイの沖縄配備
石川さんが言わんとしている事は対アメリカではないのです、対日本政府なんです。日本政府がアメリカ軍にきちんとものを申す姿勢、沖縄をないがしろにして差別してきたという現実を写真で表現しているのです。
後半は、獅子舞で安倍晋三首相、石破茂元自民党幹事長を追い出し、
沖縄の自己決定権を取り戻す。
翻弄(ほんろう)されてきた沖縄の歴史。「沖縄の歴史は現在まで続くものとして見ないといけない」という思いと「どこへでも巻いて持って行って見てもらえるように」という狙いがあるという石川さん、全国飛び回るでしょう、その時は是非覗いてみてください。
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